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アルツハイマー、ワクチン投与で症状改善  2010年3月4日 木曜日

アルツハイマー病のマウスに対し、ホモシステイン酸というアミノ酸代謝物を減らすワクチンを作って投与したところ、症状が改善したとの研究結果を長谷川 亨・佐賀女子短大教授(公衆衛生)らの研究グループが20日、インターネット上の米国科学専門雑誌「PLoS ONE」で発表した。
長谷川教授によると、抗がん剤に使われる貝類のたんぱく質をホモシステイン酸と結合させてワクチンを開発。アルツハイマー病のマウス30匹を円形プールで泳がせて島を探させる実験で、ワクチンを投与しなかった15匹は何度やっても平均1分ほどかかったが、投与した15匹は1日ごとに到着時間が縮まり、4 日目には平均20秒余りになった。
同じ実験をアルツハイマー病にかかっていない15匹でも行ったところ、ワクチンを投与した15匹とほぼ同じスピードで到着時間が縮まったという。記憶にかかわる脳の海馬も、ワクチンを投与したマウスの方が投与しないマウスより大きかった。
アルツハイマー病は、β(ベータ)アミロイドというたんぱく質が脳に異常に蓄積することが原因との説が有力だが、長谷川教授は「実験結果は、ホモシステイン酸が主因である可能性を示している」と分析している。
アルツハイマー病に詳しい田平武・順天堂大教授(認知症診断予防治療)は「ホモシステイン酸を減らすことにより、マウスで症状が改善したのは一歩前進。今後は人間での臨床に向けて、サルでの実験などが必要だろう」と話している。

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